「プレスリリース」で情報配信をしてみよう
プレスリリースとは
企業や団体から新しい情報を発信する際の基本の一つが「プレスリリース」の発信です。
プレスリリースとは、企業や団体が自社に関わるニュース、新商品、新事業、イベント等の情報をメディアに告知するためのものです。
「プレスリリース」は、従来は、報道関係者向けのものでした。
メディアや記者はプレスリリースを見て、記事や番組で取り上げるための取材先を見つけていました。
最近では、自社サイトに載せたり、プレスリリース配信サイトに配信したりするなど、活用の仕方も変化しています。
情報発信を強化したいNPOとしてぜひチェックしておきたいのが、プレスリリース配信サイトです。
現在、「PR TIMES」「ValuePress!」「アットプレス」など、複数の配信プラットフォームが存在しています。
当初は、企業からプレスリリースの配信依頼を受け付けて媒体を選択し、ファックスやメールで配信代行するというサービスでした。
スマートフォンや ソーシャルメディア の登場、デジタルメディアの成長などの背景があり、配信のプラット フォーム 自体も閲覧されるようになりました。
Webサイトにプレスリリースを載せることにも価値が生まれています。
プレスリリース配信サービスを使うと、登録しているメディアや記者にプレスリリースを送ることができます。配信時に キーワード を選べば、該当の キーワードをチェックしているメディアや記者、ブロガーなどにプレスリリースを配信できます。
プレスリリース配信に合わせて、ソーシャルメディアでの発信もしていくと、配信サービス上で注目を集めやすくなります。
プレスリリースに適した情報
「支援者」、「集客」をえるためには、どのように情報を発信していくかがキーとなってきます。
その一つが、プレスリリース配信サービスの活用です。
プレスリリースと配信サービスをうまく活用してイベント集客等に役立てていきましょう。
プレスリリースに適した情報は、
例えば
- 事業のスタート(団体設立)
- 新規施設オープン
- クラウドファンディングプロジェクトのスタート
- オピニオンサイトの立ち上げ
- イベントの開催 交流会・無料相談会・ボランティア活動
などです。
プレスリリースに適したタイミングは、多くの人に注目してもらいたいタイミングになります。
団体として、課題解決に向けて取り組む目的や背景を簡潔に伝える必要があります。
イベントの内容により2ヶ月前~3週間前とタイミングも様々です。
タイミングを逃さないよう配信日を逆算して作成していきます。
プレスリリースを打つだけでなく、プレスリリース配信サービスを活用することで、団体内のWebサイトだけでは届けることのできない層にアプローチできる可能性が高まります。
情報発信を強化していきたいNPOや、広報がなかなかうまくいっていないNPOは、ぜひトライしてみてください。
プレスリリースの書き方
自団体の新規プロジェクトがどんなに優れていても、内容が伝わらなければ、人は集まりません。
目に留まり、興味や関心をもってもらえる、プレスリリースの基本スタイルを紹介します。
①タイトル、②画像、③リード文、④本文、⑤お問い合わせ先、この要素をA4サイズ縦1枚がベストです。
多くても2~3枚とします。
①タイトル
タイトルは最も重要です。
タイトルで興味がわかないと、ほぼ本文を読んでもらえることはないといえるくらいです。
タイトルは30文字程度におさめます。サブタイトルも30文字程度とします。
”タイトルをみれば概要が理解できる”を念頭に書いていきます。
②画像
画像はタイトルと同様に重要な役割を果たします。
タイトルと同時に一瞬でたくさんの情報を視覚的に伝えることができます。
画像がないと、活動の様子を身近に感じてもらえるせっかくのチャンスを逃すことになります。
タイトルと画像のインパクトで、本文を読む読まないの判断が決まります。
③リード文
リード文は、冒頭の一文にあたります。
言いたいことは文章の初めにかきましょう。
読んでいる方が、最後まで読んでくれるとは限らないからです。途中で読むのをやめても何が言いたいのかはわかってもらえるようにしておきます。
例えば、
- データなどの数字を入れてみる
- 注目されているキーワードを取り入れる
- 主語+述語で誰が何をするをはっきりさせる
などがあります。
タイトルと画像、さらにリード文で、本文を読む価値があると思ってもらえることが大事です。
全体の概要なので、リード文はすべての記事が書き終わってから作ることもおすすめします。
④本文
本文で気を付けたいことは、プレスリリースはチラシや広告ではないということです。
新規プロジェクトの過度な宣伝文句、専門用語、抽象的な表現はNGです。
取り上げられる記事に共通してみえてくるものは、“社会の役に立つ理由”がきちんと説明されているかにあります。
世の中がそのイベントを求める理由であれば、社会的に意義あることにつながるからです。
事実以上も以下もなく、過不足ないよう書いていきます。
⑤お問い合わせ先
お問い合わせ先は、団体名、所在地、部署、担当者名、電話番号、FAX番号、Emailアドレス等を記載しておきます。
Emailアドレスだと連絡が取れるまでタイムラグがあるので、すぐ連絡が取れる電話番号を使っている方や、できれば、電話番号も固定電話より携帯電話がありがたいという話も聞きます。
また、会社概要必ず記載しましょう。プレスリリースの信用性の向上につながります。